無垢フローリングを美しく利用する為の手入れ方法の基礎知識!!
無垢フローリングは、本物の木の美しさや素晴らしさから、新築やリノベーションの際に採用される方は多いです。しかし、定期的なメンテナンスはどうすれば良いのか、手入れ方法はしっかり把握していますか?ここでは、無垢フローリングを美しく利用していく為の手入れ方法についてご紹介します。
代表的な無垢材と手入れ方法について
メープル
メープルは、木目が細やかな木材で明るさと程良い光沢感のある自然な風合いが特徴です。表面には硬さがあるので、体育館の床にも採用されているなど、床材の擦り減りにも強い素材になっています。なので、週に一度水拭きしても仕上げの乾拭きを忘れなければ、特に床材に問題が生じる事はありません。しかし、メープルに限らず床材がオイル仕上げになっている場合には、水拭きする事で保護力が薄まる為、再塗装をこまめ行う事で床材の美しさと保護をしっかり保つ事ができます。
チーク
チークは、色合いに重厚感を感じられ木目はハッキリしています。見た目に高級感のある床材なので、高級感を演出したい方には人気の木材です。素材に硬さがあるので、木の反りなや変形が少なく、船の甲板や高級家具にも採用されています。また、耐水性もあるので週に一度程度の水拭きであれば特に問題はありません。しかし、床材がオイル仕上げになっている場合には、水拭きする事で保護力が薄まる為、再塗装をこまめ行う事で床材の美しさと保護をしっかり保つ事ができます。
スギ
スギは、素材自体に柔らかさがあり肌触りも良く人気の木材です。また、調湿作用があるので昔から日本建築で多用されている樹種になります。しかし、素材の柔らかさ故に水分浸透しやすい性質があるので、水拭きは木の反りの原因になります。なので、例え床材がオイル仕上げになっていても、汚れている部分だけの水拭きに抑えて、フローリング全体掃除の水拭きは約1〜2ヶ月に一度のペースで行うのがポイントです。
パイン
パインは、木材が明るい色味で柔らかさもある質感が特徴です。スギに比べて少し硬めの素材になっていますが、無垢材全体で見ると柔らかな素材なので、水分浸透で木の反りや変形のする事もあるます。なので、スギ同様にフローリング全体掃除の水拭きは約1〜2ヶ月に1度のペースで行うのがポイントです。
ヒノキ
ヒノキは、日本建築で昔から重用されてきた木材で、柔らかさや温かみがある事はもちろん、スギやパインに比べて硬めの素材なので、無垢フローリングでも人気が高い木材です。ヒノキは月に1度の水拭きを行なっても特に問題ありません。しかし、メープルやチークに比べると耐水性は強く無いので、水拭き後の乾拭きを忘れない事が大切です。また、部分的な汚れを落とす場合には乾拭きが基本です。
無垢フローリングの手入れ方法について
① 塗膜系樹脂塗料の場合
塗膜系樹脂塗料と言うのは、合成樹脂の塗装です。硬化した塗膜がフローリングを覆うので、直接熱や湿度から守る事ができる為、一般的によく採用されています。また、汚れや水による耐性も高いので、日頃のフローリングのメンテナンスに関しても簡単である事も特徴です。
日々の手入れ方法のポイント
掃除機を使用する
日々のフローリングの手入れでは、掃除機で塵やゴミを取り除くだけでOKです。表面の汚れなどが気になる場合には、雑巾で乾拭きをするようにしましょう。しかし、どうしても水拭きが必要な時には、硬く絞った雑巾で拭き上げ、仕上げに乾拭きして水気が残らないようにするのがポイントです。洗剤等で汚れを取りたい場合は、中性洗剤を薄めたものを使用するようにし、雑巾は硬く絞ってから使用するようにして下さい。
ワックスがけには注意する
基本的に、ワックスなどでフローリングを綺麗にする必要ありません。化学薬品が含まれているワックスの使用は、フローリングの表面塗膜が剥離したり変色したりする原因になります。どうしてもワックスを使用したい場合には、ウレタン塗装専用を使用する事と、必ず部分的に試し塗りし、使用に問題無いか確認の上使用するようにしましょう。ワックスメーカーに使用可能が確認するのも失敗しないコツです。
上手くメンテナンスするコツ
塗膜系樹脂塗料で加工された無垢フローリングは、特別なメンテナンスは特に必要ありません。掃除機でゴミを取って乾拭きでフローリング表面の汚れを取るだけでOKです。艶出し目的などでワックス使用する際には、ウレタン塗装製品に使用可能か認し使用しましょう。無垢フローリングは、ワックスなどの水気を嫌うので、ワックスの水分がフローリング上に残らないようにしましょう。
② 浸透系自然塗料の場合
浸透系自然塗料と言うのは、天然由来のオイルや蜜蝋が原料のオイルの保護塗料です。塗膜系樹脂塗料とは異なり、無垢の家具のような自然な仕上がりになります。無垢フローリング表面の汚れやシミの保護目的の塗料なので、傷などを防ぐコーティング系塗装の効果はありません。しかし、表面塗膜をサンドペーパーなどで研磨する事で、天然の木ならではの美しさが何ででも戻るので、再塗装の手入れがしやすくなっています
日々の手入れ方法のポイント
基本は乾拭き
フローリング表面の埃やゴミは掃除機で取り除き、必要に応じて乾拭きを行うだけでOKです。水拭きは自然塗料が取れる要因になるので厳禁です。
自然塗料を再度塗布して艶出し
浸透系塗料は、必ずしもメンテナンスしないと無垢材が痛むものではありません。ですが、日々の歩行の摩耗により塗装が取れる場合があります。なので、その際には自然塗料を再度塗布し、フローリングを乾拭きする事で艶を蘇らせる事ができます。基本的に数年に一回程度の頻度でメンテナンスを行い、保護や無垢フローリングの美しさを保つ事が可能です。
上手くメンテナンスするコツ
浸透系自然塗料は、天然油成分や蜜ろうが原料なので、自然塗料を取り扱うメーカーから販売されている塗料を使用するようにしましょう。部分的な再塗装の場合は、乾いた布に自然塗料をそのまま付着させて再塗装を行って下さい。塗料が乾く前にフローリング表面の余分な塗料を乾雑巾で取り除く工程を2~3回繰り返し、表面全体にムラができないように仕上げるのがポイントです。
定期的にフローリングに塗装していく事によって、時間をかけて無垢材内部までオイルが浸透していき保護力が上アップします。なので、天然の木本来の色艶が増して美しくなります。広範囲に及ぶ塗装の場合、日焼けの仕上げムラを無くす為にサンドペーパーで下地の無垢材を研磨した上で自然塗装すると、フローリング全体の色ムラ無く綺麗に仕上がります。
③ 無塗装の場合
無塗装の無垢フローリングには、保護塗料に自然塗料を施工するのが一般的です。自然塗料に含まれる油分の保護で自然な艶感が増すので、無垢フローリングの木目や美しさが一層際立ちます。無塗装のまま使用していく場合には、フローリングの水拭きや水分を含むワックスの使用は避け、掃除機掛けと乾拭きの入れがメンテナンスの基本です。無塗装なので表面塗装の保護は無い為、水気や汚れに対する耐久性は低い事は理解しておきましょう。
基本は乾拭き
フローリング表面の埃やごみは掃除機で取り除き、必要に応じて乾拭きを行いながら日々の掃除を行っていきましょう。水拭きしたい場合には、雑巾絞りをしっかり行っていなと、フローリングが水分吸収して表面がザラ付き、毛羽立ちやムラの原因になるので注意しましょう。
上手くメンテナンスするコツ
無塗装の無垢フローリングと言うのは、フローリングが無防備状態です。なので、水分が染み込みやすいので、保護を行うのがオススメです。無垢フローリングの質感や風合いを生かした手入れであれば、自然素材のオイル塗装がオススメです。乾拭きと掃除機で清掃した後、原液か水で薄めたオイルを塗り込むだけでOKです。自然素材のオイルには、米ぬか、エゴマ、ヒマワリなど様々なフローリング用オイルが販売されています。また、しっかり保護膜を作りたい場合には、多少の手間はかかりますが耐久性が高い塗膜系樹脂塗料がオススメです。